顎関節症について
「顎から音がするけれど、このままで大丈夫だろうか」「最近、以前より口が開きにくくなった気がする」といった小さな変化から、顎の不調を意識する方もいます。
顎関節症では、顎の関節やその周囲にある筋肉にさまざまな不調が現れます。痛みが強く出る場合だけではなく、音や疲れ、動かしにくさなどが中心となることもあり、悩み方は人それぞれです。
顎関節症の原因について
顎の不調があると「噛み合わせが悪いからではないか」と考える方もいます。しかし、顎関節症は一つの原因だけで説明できないケースがあり、生活の中にある複数の負担が重なっている可能性も考える必要があります。
自分では気づきにくい代表的な負担が、睡眠中の歯ぎしりです。また、緊張しているときや作業へ集中しているときに歯を強く噛みしめる癖があると、咀嚼筋へ力が入り続けます。普段の食事で同じ側ばかり使う習慣も、左右の顎の使い方を偏らせる要素です。
さらに、長時間のデスクワークやスマートフォン操作などで前かがみの姿勢が続くと、頭を支える首・肩周辺が緊張しやすくなります。顎周辺の筋肉も身体の他の部分と無関係ではないため、こうした姿勢が負担の一つとなることがあります。
忙しい時期の睡眠不足や生活リズムの乱れ、精神的なストレスなども、身体の緊張を強める可能性があります。顎関節症の背景を考える際には、噛み合わせだけに限定せず、顎の使い方や姿勢、生活環境まで広く確認することが大切です。
顎関節症についての症状について
顎関節症では「痛い」という感覚以外にも、さまざまな変化がみられます。口を開けると顎が横へずれるように感じる、途中で動きが止まる、関節部分からカクカクと音がするといった症状もその一例です。
痛みについても常に同じ強さとは限りません。食事中にだけ顎の付け根が痛む方もいれば、朝起きた直後にこわばりを強く感じる方もいます。長時間話した後に顎が疲れる、あくびで大きく開けたときに違和感が出るなど、特定の動作によって目立つ場合もあります。
顎の近くにある耳の前やこめかみまで重く感じたり、同時に首・肩の張りが気になったりするケースもあります。口を大きく開けることへの不安から、食べ方や話し方を無意識に変えてしまうこともあります。
当院では、「顎だけの問題」と決めつけず、首や肩を含めた筋肉の状態や姿勢、普段の身体の使い方まで確認します。顎に負担をかけている可能性のある要素を一緒に整理しながら、日常生活を過ごしやすくするための身体づくりをサポートします。




