脊柱管狭窄症について
買い物へ歩いて行く、電車を待ちながら立つ、台所で料理をするといった場面で脚の痛みやしびれが強くなることがあります。腰部脊柱管狭窄症は、腰にある神経の通り道が狭くなり、このような立位や歩行時の症状につながる疾患です。
座って休むと楽になるため、動き始めにはそれほど困らない人もいます。しかし、一度に歩ける距離が短くなれば毎日の移動や外出方法にも影響してきます。
脊柱管狭窄症の原因について
脊柱管は腰椎の内部にある空間で、その中を脚などにつながる神経が通っています。この空間が狭くなる主な背景には、年齢とともに進む腰椎周辺の変化があります。
椎間板が変性して膨らんだり、椎間関節や骨が変化したりすると、脊柱管の内側へ張り出して神経のための空間を狭くすることがあります。黄色靱帯が厚くなることも、神経を圧迫する要因の一つです。
さらに腰椎すべり症などがあると、椎骨の位置関係が変わり脊柱管が狭くなる場合があります。こうした構造的な変化が中心となるため、長時間立っていることや運動不足だけを発症原因と考えることはできません。
ただし、腰を反らす姿勢では脊柱管がさらに狭くなりやすいため、立って作業する、歩き続けるといった場面で症状が現れやすくなります。反対に、座った姿勢や前かがみで楽になることがあるのも、この疾患にみられる特徴です。
脊柱管狭窄症の症状について
スーパーへ向かって歩いている途中で脚がしびれ、少し休んでから再び歩き出す。脊柱管狭窄症では、このように歩行と休憩を繰り返す状態になることがあります。
買い物中も、店内を長く歩くことがつらくなれば、カートに身体を預けたり途中で座ったりしたくなることがあります。自宅では立ったまま料理を続けていると脚が重くなり、いったん腰掛けてから家事を再開する人もいます。
症状が強くなると、足のしびれや感覚の違和感によって階段や段差を慎重に上り下りするようになり、外出にも以前より時間がかかります。休める場所があるかどうかを考えてから出掛けるようになれば、症状が日々の行動を左右している状態といえます。
歩く、立つといった毎日の動作を脚の症状に合わせて調整することが増えている方は、その困り事も含めてご相談ください。一方、急に脚へ力が入らなくなった場合や排尿・排便に異常が現れた場合には、医療機関での速やかな確認が必要です。




