坐骨神経痛について
坐骨神経痛の現れ方は痛む場所や強さだけではなく、どの姿勢でつらくなるかによっても異なります。腰からお尻、脚へ痛みやしびれが続く人もいれば、お尻や太ももの症状が中心で腰はそれほど痛まない人もいます。
座位、立位、歩行などによって症状が変わることもあり、一日の中でも同じ状態が続くとは限りません。こうした現れ方の違いは、坐骨神経痛の背景を考える上でも重要になります。
坐骨神経痛の原因について
脚へ向かう神経は腰椎から出ているため、腰の神経根が刺激されるとその影響がお尻や太もも、ふくらはぎなどに現れます。その代表的な原因として、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症が挙げられます。
椎間板ヘルニアでは、背骨の間にある椎間板の一部が突出して神経へ影響を及ぼします。どの神経が刺激されるかによって痛みやしびれを感じる範囲にも違いが生じます。
腰部脊柱管狭窄症では、加齢などに伴う腰椎周辺の変化によって神経の通り道が狭くなります。座っているときより立位や歩行時に脚がつらくなりやすいなど、姿勢との関係がみられる場合もあります。
一方で、坐骨神経痛と呼ばれる症状のすべてを椎間板や脊柱管の問題だけで説明できるわけではありません。お尻周辺で神経が刺激される状態なども含まれるため、症状が出る場所や時間帯だけでなく、身体をどのように動かしたときに変化するのかを見ることも大切です。
坐骨神経痛の症状について
朝起きた直後に脚のしびれが気になる人もいれば、日中に座っている時間が長くなるにつれてお尻から太ももの痛みが強くなる人もいます。反対に、座位では比較的楽でも、立っている時間や歩く距離が長くなると症状が目立つこともあります。
痛みは鈍く重い感覚だけではありません。脚へ電気が走るように感じたり、皮膚の感覚が普段と違ったりすることもあり、同じ人でも日によってつらさが変わる場合があります。
歩行との関係が強い場合には、歩き始めは問題なくても途中から脚が痛くなり、少し休むと再び歩けるようになることもあります。一方、座った姿勢で症状が強くなるタイプでは、デスクワークや運転を続けることが負担になります。
「いつ痛むか分からない」という状態が続けば、外出時間を短くしたり長距離の移動を避けたりするようになることもあるでしょう。症状に合わせて生活の予定まで変えることが増えている方は、痛みやしびれを我慢し続けずご相談ください。



