ぎっくり腰について
ぎっくり腰は、何の前触れもなく強く痛む場合だけではありません。朝から腰が張っていた、前日から少し動かしにくかったなど小さな違和感が先にあり、その後の動作をきっかけに強い痛みへ変わることもあります。
反対に、それまで腰の不調を感じていなかったのに、起き上がる、物を拾う、身体をひねるといった動きで突然痛みが出る人もいます。発症までの経過は異なっても、痛みが強くなると普段の動作を続けることが難しくなります。
ぎっくり腰の原因について
発症前の生活を振り返ると、仕事で座る時間が増えていた、荷物を扱う日が続いていた、久しぶりに運動したなど普段とは異なる過ごし方が重なっていることがあります。こうした変化は、腰への負担を考える際の手掛かりになります。
ぎっくり腰では腰周辺の筋肉や関節、靱帯、椎間板などが痛みに関係すると考えられます。ただし、「筋肉を傷めた」「関節が原因」と必ず判断できるわけではなく、痛みの原因となる組織を特定できないケースもあります。
また、発症のきっかけは大きな動作とは限りません。床から立ち上がったとき、靴下を履こうとしたとき、くしゃみをしたときなど普段なら問題なく行える動作を境に腰が痛くなることもあります。
そのため、ぎっくり腰では「何をした瞬間に痛くなったか」だけで原因を決めるのではなく、その前から腰に違和感がなかったか、活動量が変わっていなかったか、その後どのような症状が出ているのかまで含めて考えることが大切です。
ぎっくり腰の症状について
ぎっくり腰は、突然の腰痛によって気づくことが多い症状です。朝起き上がろうとしたときや物を取ろうとかがんだときなど、それまで何度も行ってきた動作をきっかけに強い痛みが現れることがあります。
発症した直後は少し姿勢を変えるだけでも痛みが走り、思うように身体を動かせないことがあります。その後、少しずつ立ったり歩いたりできるようになる人もいますが、前かがみや立ち上がりなど特定の動作では痛みが残り、普段通りに動けるまで時間がかかることもあります。
「昨日より歩けるようになった」という変化があっても、着替えや洗顔ではまだ腰が痛むなど動作によって回復の感じ方が異なることもあります。反対に、時間が経っても強い痛みが変わらない場合や、腰だけでなく脚まで痛みやしびれが続く場合には経過を注意して見る必要があります。
少し動けるようになったからといって、腰のつらさを抱えたまま無理に元の生活へ戻す必要はありません。まだ痛みが残り、普段の動作に不安を感じている方はご相談ください。




